父のアルバムより(3)

この人は父より3才年下の妹文子さん。
昭和19年とあるから、軍隊にいる兄に送ったモノではないだろうか。
裏に/故郷の山河懐かし/母兄妹生別し遙か遠く/其の安否気遣う/如何に在るや/
などと望郷の念が書き込まれている。

千葉の従姉妹に父のアルバムに、長兄と撮した写真があって兄さんが33歳の時のだよと言うと
それって父(千葉の従姉妹は長兄の子どもだから)の結婚前の写真だという。
父親の若い時の写真を見た事がないというので、この文子さんの写真と共に送った。
長兄は貧しい親に代わって、弟妹を学校にやったりしていた為に結婚が遅れた人だ。
昔の兄さんってつくづく偉かったんだなぁと思う。

戦争が終わって命からがら樺太から引き上げてきたんだもの、
写真なんて持っていなくて当然かも('_')
長兄の一家は引き上げ後美唄に住んでいた(南美唄じゃないかと思う)
私が3歳の時、我が家の一家5人で美唄に遊びに行った記憶がある(お祭りだった)
いくら炭鉱が景気の良い時とはいえ、あの頃伯父の家には祖父母も(祖父は大酒飲みで酒乱だったという)居たことだし、従姉妹のお母さんは大変な思いをしてたかもしれない。